夏に花束をもらったとき、「すぐ枯れてしまった」という経験はありませんか。気温が30度を超える季節は、花にとってかなり過酷な環境です。でも、いくつかのポイントを押さえるだけで、持ちは大きく変わります。フラワーショップを9年やってきた経験から、実際に効果があると感じていることをまとめました。
水替えは毎日、できれば朝に ¶
夏場は水の中で雑菌が繁殖するスピードが冬の2〜3倍になります。水替えは毎日行い、花瓶の内側もスポンジで軽く洗うのが理想です。朝に水替えをすると、花が一日を通して新鮮な水を吸い上げられます。延命剤(市販のものでOK)を適量入れると、さらに効果的です。
茎を斜めに切り直す ¶
花を花瓶に入れる前に、茎の先を斜めに1〜2cm切り直してください。切り口が斜めになることで、水と接触する面積が増え、吸水効率が上がります。ハサミよりもフラワーナイフの方が茎の細胞を潰しにくいですが、よく切れるハサミでも十分です。切った後はすぐに水に入れること。空気が入ると吸水が止まります。
直射日光とエアコンの風を避ける ¶
花は直射日光で急速に水分を失います。窓際は明るくて飾りたくなる場所ですが、夏はレースカーテン越しの光が限界です。また、エアコンの風が直接当たる場所も乾燥が進むため避けてください。理想は、明るい日陰で風通しの良い場所。夜間は涼しい場所に移動させると、翌朝の状態が全然違います。
夏に強い花材を選ぶ ¶
どれだけ丁寧にケアしても、花材によって夏の耐久性は大きく異なります。トルコキキョウ、スターチス、ヘリクリサム、ひまわりは夏でも比較的長持ちします。一方、ラナンキュラスやアネモネは暑さに弱いため、夏のギフトには向きません。花屋に「夏でも長持ちする花で」と伝えると、それに合った花材を選んでもらえます。
もらった花束の最初の処理が一番大事 ¶
花束をもらったら、できるだけ早く水に入れることが最優先です。ラッピングを外し、茎を切り直して水に入れるまでの時間が短いほど、その後の持ちが良くなります。もし当日すぐに花瓶に入れられない場合は、ラッピングのまま冷暗所に置き、できるだけ早く処理してください。
花は生き物なので、完璧なケアをしても限界はあります。でも、これらのポイントを実践するだけで、持ちが2〜3日変わることは珍しくありません。花束を長く楽しんでいただけると、作った側としても嬉しいです。